ドラゴンの飛ぶ空

 

アタシの名前はyosuke、金髪恵体なノルド族の男の子☆

久しぶりに祖国のスカイリムに帰郷しようとしたら、何故か国境付近で帝国軍に捕まっちゃった!
連行されたヘルゲンの町で唐突かつ無慈悲な打ち首が決まり、ゲーム開始5分でいきなりゲームオーバーかと思ったそのとき、突然ドラゴンが町を襲って…?スカイリム冒険活劇第一話、「私がドラゴンボーン!?ぶっちゃけありえない!!」お楽しみにね!

 

と、いうのがゲーム「スカイリム」のざっくりとしたプロローグです。前置きが長くなりましたがお久しぶりです。よーすけぴっぴです。12/2にゲームを始めてから10日余り、殆ど廃人のようにゲームをプレイしておりました。三十路を目前にしてまさかこんなにゲームにハマりするとは思いもしなかった…

もう少しスカイリムの説明をすると、このゲームはいわゆる中世ヨーロッパ(北欧?)的な世界観を舞台にしたファンタジーRPGで、剣や魔法でドラゴンなんかのモンスターを倒すという非常にオーソドックスなゲーム。海外発のゲームで日本語版は2011年12/8発売なので、全然新しくはないね。今回よーすけぴっぴが買ったのはPS4でのリマスター版、ようはグラフィックがキレイになった版というわけだ。

 で、何がそんなに面白いのか。いい歳こいて寝食を忘れて没頭してしまったのか。風呂も入らずカップ麺をすすりながら洞窟に潜ってしまったのか。(今は流石にもうちょっと落ち着いてるよ!風呂も入ってるよ!)

 本当に冒険してる感。多分これに尽きると思う。

 このゲームは「オープンワールド」と呼ばれるゲームシステムを採用していて、簡単にいうと「めっちゃ広いマップ用意したから好きなとこ行ってええで」という感じの、非常に自由度の高いゲームになっている。もちろんメインストーリーはあるんだけれど、サイドクエストと呼ばれる本筋とは必ずしも関係のないイベントや、砦やダンジョンがマップの至る所に散りばめられていて、それらを好きな順番でこなしていける。だから例えばこんなことが起こる。

 

偉い人「yosuke、まずは〇〇の町にいるhogehogeという男に会うのじゃ」
yosuke「かしこまってそうろう」
yosuke「出発や!〇〇村は西の方か、結構遠いな~。…え、あれ何?洞窟?」
デデーン △ △ 洞 窟 発 見 !
yosuke「いつ入るの?今でしょ!(古い」
~ 攻 略 中 ~
yosuke「いやーマジで敵強かったな。でもゴールドも割と手に入ったで^^」
yosuke「てか〇〇村行くんだったな、先に進もう。…お、あれは途中の村かな?」
デデーン × × 村 発 見 !
村人A「モンスターに襲われて困ってるんです!助けて下さい!!」
yosuke「がってんしょうち」
村人A「ありがとうございます!奴らは村の南にある□□の砦をねぐらにしています!」
yosuke「□□の砦ね。早速向かうで~。…ん、あれは…?」
デデーン ● ● 遺 跡 発 見 !

 

とまぁこんな感じで、イベントをこなす途中でイベントが発生する無限ループで、全然メインストーリーが進まない。でもそれが面白い。行く先々で何か起こっていて、RPGによくある「一本道を進んでいる感」が全然ない。本当に広い世界を自分のペースで冒険している気分になれる。各イベントも中々に手が込んでいて、普通のRPGなら絶対に安全なはずの町が突然ドラゴンに襲われたり、遺跡の奥深くでうやうやしく祭壇に置かれた本を広げると怪しい光が溢れ出し異世界ダンジョンに飛ばされたり、酒場で声をかけた村人と酒を飲み始め画面がブラックアウト、起きるといきなり知らない町に…、とか。凄く自然に色んなところでイベントが始まる。

主人公の冒険スタイルも完全にプレイヤー任せで、鎧で身を固めて剣と盾で闘うナイトなスタイルも良し、ローブを纏って炎や氷の魔法を駆使するウィザードなスタイルも良し、軽装に弓矢で遠くから敵を射るハンターなスタイルも良し。もちろんこれらを自由に組み合わせることも可能で、ガッツリ鎧着込んで身を固めてるのに弓スキルの高いチキンスタイル、なんてプレイも可能だ。冒険は安全が第一なんや。

RPGでは装備・アイテムを揃えるのにとにかくお金が大事だけれど、お金の稼ぎ方もとにかく色々。村人からの依頼をこなす、野山で獣を狩って手に入れた皮を装備品に加工して売る、野山で採集したハーブやキノコを調合してポーションにして売る、山賊狩り、賞金稼ぎ、遺跡荒らし、村人からスる、等々。中にはひたすら薪を割って売るというのもあるし実はこれが一番効率が良さそうなんだけど、とにかく面白くない。ボタン押して10秒ぐらい待つだけ。ツマラン!

この他にも、スカイリムの国自体が帝国軍と反乱軍に分かれて内戦真っ最中なのでどちらかの陣営に属して他方を制圧、盗賊ギルドや傭兵集団・魔法大学などの各組織に所属、国の北東から船に乗り全く生態系の異なる小島に渡ったりと、本当に色んなことが出来る。正直色々有りすぎてメインストーリーが全然進まない。でもそれが(ry

とまぁこんな感じで実に良くできたゲームで、本当に本当に久しぶりにゲームに夢中になってしまった。晩飯時に「セーブポイントセーブポイント行くまで待って!!ホンマに頼むから!!!」とか言って親を激怒させたり、攻略本読みながらひたすら「僕の考えた最強パーティー」を妄想したりしていたあの頃の気持ちを、少しだけ思い出したような気がしました。いやぁ、ゲームって本当にいいもんですね。(水野晴郎風)


そりゃあもちろんゲームなんてのは仮想世界でのバーチャルなお話なので、どれだけゲームに時間を費やしても現実で何かが変わるわけじゃない。いくらスカイリムの中で伝説の英雄になっても現実は無職のアラサーだし、町長から認められて町に暖炉のある2階建て一軒家を買っても現実は1Kのボロアパート暮らしだし。よーすけぴっぴは弓の打ち方も知らないし手から炎も出ない。そもそも現実の空にドラゴンは飛んでない。

でも大切なのはそういうことじゃないと思うんだよ。本当に良くできたゲームってのは、現実世界では絶対に体験できないことを本当に体験したような気持ちにさせてくれるんだよ。経験じゃなくて体験。ディスプレイに表示された映像を眺めているだけのはずなのに、スピーカーから流れる音を聞いているだけのはずなのに、ジメジメと苔むした洞窟の湿度を、夜の雪原の寒さを、立ちはだかる魔術師が放つ炎の熱さを、振り下ろした剣を握る手に伝わる痺れを、飲み下したポーションの味を、俺はそれらを確かに感じたんだ。

ここ数日は殆ど家を出なかったけれど、その間に本当に色んなところに行った。古代遺跡の最上階でカラクリ巨人と戦ったり、洞窟の奥深くでガイコツに囲まれたり、迷子になった森の中でトロールに襲われたり、城下町の石畳を衛兵に追われながら逃げ惑ったり、あるいは馬に揺られながらオーロラを眺めたり。どれもゲームの中での話だけど、俺の心は本当にそこにあった。閾値を越えたリアリティは、想像力の補完によってリアルに並ぶ。

俺の見上げた現実の空に、確かにドラゴンは飛んでいたんだ。


…うん、まぁ途中からだいぶ大袈裟になったね。さすがに飛んでないよね、ドラゴンは。要するにこれは想像力と感受性の問題で、それさえあれば本当に現実のように感じることも出来るよって話。現実と錯覚するまではいかないけれど、やっぱり同じゲームをプレイしても感じる面白さって違うよね。ファンタジーRPGなんて冷めた見方すれば無茶や無理や破綻のオンパレードで、全然リアルじゃないし。

なんだか話が脱線してきたのでそろそろ締めに入るけれど、今回言いたかったのは「スカイリムがどれだけ良くできたゲームで面白くてよーすけぴっぴがハマってしまったか」、これだけだ。後半はちょっと蛇足だったね。なんやかんや言ってるけど実はまだクリアしてない(ホントにサイドクエストが多いんだよ…!)ので、よーすけぴっぴの冒険はもうちょだけ続くんじゃ。でもそろそろ転職先の入社日が近づいてきたので生活リズムも昔のように戻さなければ。今日は早く寝よう。そいじゃまた。